TokoTokoChihoChiho’s diary

短歌と短文、たまに長文、書いてます。

動きだそう。

9月末に友人が亡くなった。

同じマンションで、同年に出産し、

子育て教室や幼児教室も一緒に通った。

それから数年は別のところに通わせていたが、

小学校でまた一緒になって、

彼女のお子さんの方が軽度とはいえ、

同じ支援学校の中等部に進学することになった。

彼女は音大卒だったので、わたしたち母子のピアノの先生でもあった。

PTAでは、彼女がまとめ役の副会長で、私は口うるさい書記だった。

*****

高等部の卒業式の時は泣いたねえ。

私よりもあなたが、わあわあ泣いていた。

コブクロ「桜」が流れて、二人で号泣した。

それからしばらくして、あなたを大病が襲ったけれど、

がんばったね。元気になった。

元気になったあなたは、ボランティアを始めた。

バンドを編成して、バリアフリーのコンサートや、老人施設を回っての演奏会など、リードボーカルとして活動してた。

 

もう大丈夫だと思った。

みんなのために?いや、好きやから(^O^)と言って、

忙しそうにしているあなたが眩しかった。

 

そのあいだ、わたしは、なにしてたんだろう。

自分の好きなことはしていたけれど、それだけだ。

あなたが居なくなって、

あなたのかわりは居ないと思い知ったけれど、

でも、わたしも少し動きだそうと思う。

 

自分のために、娘のために、

そして、それが、誰かのためにもなるようなこと、

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そういうものが見つかりそうなので、

動こうと思う。

 

あなたがくれた種を、少しだけ蒔けるかもしれない。

蒔きに行こうと思う。