TokoTokoChihoChiho’s diary

短歌と短文、たまに長文、書いてます。

最後まで聞いてほしかったこと。

娘には、いろいろ不思議なところがある。
食卓に鉛筆やノートなどを並べることが多いが、食事の前に、片付けて
というと、素直に片付けてくれる。でも、ウサギだけは残る( ̄▽ ̄;)。いつも食卓にある。なんなの、いったい。
その不思議な娘が久しぶりにやらかしてくれた。ヘルパーさんと行った近隣の図書館で、端っこがちょびっと破れていた絵本の1ページを、あーっというまに、ビリビリーーー!
破りきってしまったのでありますル。
 当日午後、娘を伴い、謝罪に参りました。図書券は受け取ってもらえずでした。でも、転んでもただでは起きない大阪人の母。
「あのう、、、こういうタイプの子どもの歌も詠んでいるので、もしご興味があれば・・・」
と、第一及び第二歌集をささとお見せしたのであります。
「〇〇市民のかたですか?」
「はい。」
「では、寄贈ということで・・・」
「はい」
(いいねいいね・・・)
が、、、
「場合によっては、リサイクルに回させていただきますが・・・」
(えっ・・・、(´;ω;`)ウゥゥ)
というわけで、不思議な娘のヤラカシに転んだままの母でした。

図書館としても、どんな本でも受け入れていたら蔵書であふれてしまうから、まあ、それは仕方ないんだろうな・・・と思うものの、〇〇市の有名歌人の謹呈本が開架されていることを知っているだけに、(ちょっとね)、口惜しかったりしました。

転んだ(ガクッとした)のには、他にも理由がある。

謝罪のときに、「娘にはちょっと障害がありまして・・」と言うと、「いえ、そんなことは全然(関係ないので)・・・」と、話のこしを折られてしまったことだ。障害があるから許してください、と言うように受けとられたのだろうか・・・そうだとすると辛い。「障害があるので許してください」ではなくて、(障害はひとによってそれぞれ違うけれども)、特性というものについて話を聞いてほしかった。たとえば、小さな綻びや破れが気になって、すべて破ってしまったり、千切ってしまうこと。本が嫌いではなく、笑顔で見ているのに、何かのスイッチが入って、衝動的に破ったりしてしまうこと。娘にとっては、おさつは紙でしかなく、ぴりぴりと裂いてしまうこと。突然の環境の変化になかなか対応できないこと。言葉を中途半端に理解しているので、自分が悪く言われるていると誤解して、パニックに近い状況になること。などなど、たくさんあるけれども、少しでも聞いていただきたかった。

 

でも、「いいえ、そんなことは別に」という言葉で遮られた。それは、障害者を差別していませんよ、という態度のつもりなのだろう。でも、知ろうとはしていないのだと思う。

 

忙しい業務の間に、そんな話を聞く暇はなかったのかもしれませんが、障害っていうものがどういうものなのか、を話す場も聴く場も、聴こうとする人も、理解しようとする人も、あまりいないのかもしれない