TokoTokoChihoChiho’s diary

短歌と短文、たまに長文、書いてます。

小学校での思い出を語る。

突然の機会を得て、地元の小学校の4年生たちに、障害のことについて話をした。

娘が支援学級でお世話になった小学校だったので、そのころの体験談がよいだろうと思って、2年生のころの話を数分間。

 

娘は支援学級に属していたが、原学級制度??があって、普通学級の児童たちと一日の内の何時間かを過ごした。介助の先生が付いていることにはなっていた。でも、担任の先生だけのときもあったようだ。その先生から伺ったことである。

 

娘は言葉で意志を伝えることができない。いわゆる自閉傾向である。自閉傾向といってもいろいろあるので、みんな違ってみんなたいへん、である。娘は、暗いタイプではない。楽しければニコニコするし、腹が立てば、かなり大声で怒る。

 

緑かぐわしき?ある日のことであった。

娘、普通教室でおとなしく座っていたのだけれど、先生があれ??と思った瞬間、ううううう・・・びちょっ・・・!!というわけで、失禁してしまった。  ぎょー--!!と、もちろん、まわりはパニックである。先生も一瞬、フリーズされたらしい。そのときだった。一人の女の子が、すっと立ち上がって、雑巾を取りいき、娘のところまで来て、その周りを拭き始めたという。吹き終わったあと、何も言わずに雑巾を洗いに行ったという。その一連の流れがとても静かだったので、まわりの児童も静かになったらしい。特別のことをしたという気負いはどこにもなくて、自然な動きだったことで、先生は胸が熱くなったと仰った。もちろん、その話をきくなり、母である私、号泣はしないけれど、心の中は号泣だった。

 

(子のおもらし静かに洗いくれし八歳のM子ちゃんありがとう)

 

そういうことがごく自然にできるクラスメートと過ごすことができて、娘は本当に幸せでした。。。

 

という話をしたのだけど、4年生たちには伝わったのかどうか・・・

 

他にも語り手数名がいて、車椅子に乗った方が二名語ったのが印象的だったのか、最後の質問タイムは車椅子のことばかりだった。

 

車椅子の種類は? 値段は? 電動車椅子の速さは? などなど。

おいおい・・・

ちょっと、いや、かなり、残念だった。

興味をもたないよりは何かしらの興味を持つ方がよい、とはいうものの。

 

 

道具、よりも、人間、、人間がどうなのか、って、そこなんだけど、