TokoTokoChihoChiho’s diary

短歌と短文、たまに長文、書いてます。

カップヌードルに纏わる思い出、いろいろ

あさの支度をしながら、なんとなく観てしまう朝ドラ「まんぷく」。

 

カップヌードルの発売までにあれほどの苦労があったと知らされると、今更ながら有り難さがますけれど、ごめんなさい、当初の製品については、便利だと思ったけれど、「とびっきりおいしい!」と思ったことはありません。好みは人それぞれなので、ドラマのようにはいきません。ほんとにごめんなさい。

 

でも、あこがれ♡ はありました。

だって、あれは、ヤングおーおー!に参加した視聴者に、斎藤努さんが、

「お土産は、カップヌードルです!」と手渡すものだったから。

カップヌードル?」なんやそれ?状態で、食べ物なのか便利グッズなのか、はたまたおもちゃか??

全くわからなかったけど、ヤングおーおー!に出ないと手に入らない貴重なものだと思うと、日ごと思いは募りました(笑)

 

ところがある日、買い物から戻った母が、うれしそうに「カップヌードル買ってきたよ!」と言うではありませんか。「高かったけど、みんな並んでたから、、、デパートで、並んで買ったのよ!」と、もったいをつけて食べさせてくれました。これが、わたしの初カップヌードル体験。

 

が、えー、なんだラーメンだったのか!!と思いました。斎藤さんも斎藤さんだ!ラーメンならラーメンと言ってよ・・・と、全然知らない斎藤さんに恨み言をいったり。

ついに食べることができたわけですが、ほんとにごめんなさい。好みの味ではなかったんです。(今は、どちらかといえば、シーフードおし。)

でも、ヤングおーおー!の謎のお土産をついに発見したという満足感はありました。

 

話は変わって、テレビの中の人であったヤングおーおー!の司会者の斎藤さんと、ある日、リアルにお会いする機会がありました。それは、かつて心斎橋にあったパルコで行われていた「十円寄席」の会場でのこと。

 

寄席が始まるまでの数分間、司会の斎藤さんが、お客さんにインタビューをして回ったときのこと。当時中学生のわたしに突然マイクが向けられたのです。

「あなたの好きな言葉はなんですか? 良い言葉、大事にしている言葉があったら教えてください!」

ぎょ、ぎょ、ぎょーーでした。

「わかりません」というと、「なんでわからないのかなー??」

「えーっと」

「ん?」

「好きな言葉とか良い言葉はたくさんあると思うけど、どれが自分にぴったりしてるのかわからないから・・・」

「そ、そーですかあ。じゃあ、ほかのひとー!」

というわけで、横にいた母が「とうこ、ちょっと、あなた・・・」と、斎藤さんに申し訳なく思っていたようです。

 

ちなみに、十円寄席のトリは桂三枝(現・文枝)さんで。ひょいっと顔だけ出して眉を大きく動かすだけで客席の笑いをとるなど、若手の頃から光ってました。

 

斎藤さんとはその後お会いすることはなかったけれど、20年ほど経たある日のこと。

夫とともに引っ越し先の候補になっていたマンションの内見にゆくと、不動産やさんが、「ここ、毎日放送の斎藤さんがいてはりましてん・・・」とのこと。

 

というわけで、勝手に「他生の縁」を感じている斎藤さんとカップヌードルの話でした。

斎藤さん、今もお元気でしょうか。