TokoTokoChihoChiho’s diary

短歌と短文、たまに長文、書いてます。

安牌

また、3か月も放置してしまいました。

いいわけになりますが、ぼちぼち、いろいろ纏めています。

そして、纏める時間を取ることが難儀なほど、娘に難儀していました。

問題行動です。

作業所を首になるかもしれない(たぶん私の被害妄想ですが)と、自分自身の感情をコントロールすることにも苦労する毎日でした。

ようやく、少し落ち着きました。訪問医師との連携で処方を変えたことが大きいのですが、素直に喜べない自分もいます。薬で娘をコントロールしているような、何か、罪の意識、のようなものがあります。

 

ところで、最近、歌壇をにぎわしている言葉、「安牌短歌」が胸に刺さりました。実際この言葉が出てきた文章を読んでないので、それに対する反論などではありません。

安牌短歌とは、フェミニズムジェンダーにのっかった短歌らしいのですが・・・、ちょっと、自分の「安牌短歌」にあたるものを探してみたくなりました。

 

便利な女と呼ばれることの続きてある日古き小皿を叩き割りたり

嵌め殺し窓より淡き光さすキッチンでひとりアイスクリン舐める

アイシテルなどとは言はずもくもくと給餌してゐる雄のあほうどり

戻り来れば主婦なる我を呼ぶ夫「アイスピックで氷割れ、おい!」

そこに居るあなたのことが真っ黒な電信柱に見えてゐた 今

押入れの隅に十年置かれてる黒いかばんに去り状が在る

ネコの爪一枚むねに忍ばせてキッチンに立つ。 独裁者よ!

(拙集「豊かに生きよ」より)

 

こんなところでしょうか。

ん?なにか違うでしょうか。

安牌ではない? 

はい、自分では、ぎりぎりのところで、詠っているつもりです。

詠み手にとっては、安牌などはありません。