TokoTokoChihoChiho’s diary

短歌と短文、たまに長文、書いてます。

グリグリの思い出

クリとグリ、ではなく、グリグリです。

ワクチン接種二回目、を甘く見ていました。一度目が大したことなかったので、二度目も微熱くらいでは、という根拠のない自信を持っていたのです。

でも、とんでもなかった!

最高38.8度。翌日と翌々日。次の朝はスッキリ下がったと思って仕事にいけば、夕方かからまた上昇。そして、、、ん、なんだか口内の右側に違和感。 と思っているうちにリンパ腺が腫れて、唾をのむことも苦しくなってしまったのです。慌ててかかりつけ医のところに行って処方箋を出してもらったけど、あまり改善せず。四日分の薬がなくなる寸前に、もう一度クリニックへ。ちょっと強めのお薬に変わってようやく改善。

都合10日、苦しみました。グリグリに。。。

 

で思い出した。

確か前にもこんなことが。

あれは、小学校3年生だった。

インフルエンザに罹患して、学校を休んだ。

首のグリグリがある間は他の人にうつすから学校にはいけない、と母が言った。

グリグリはなかなか消えなかった、というより、小さくはなっていたと思うのだけど、「まだあるよー」と言いながら、二週間たった。

小さな小さなグリグリはあるけれど、身体はぴんぴんしていたので、5歳したの弟と、キャーキャー言って遊んでいた。あれは、、、チャンバラをしていたのだったかな。

きゃあああ!と弟に切られて振りかえったときだった。

ガラガラと玄関が開いた。いや、玄関が開いてから「きゃあああ!」だったのかもしれない。

玄関に人影があった。

「あらっ・・・」と言ったその人影は、先生だった。担任の鈴子先生だった。

「元気なのねえ、よかったわ」と仰って、母と話し始めた。母は「グリグリがとれないっていうもんですから」と、のんきに答えていた。

 

先生は、うふっと笑って「明日ね」と仰った。

「はい」と答えて、次の日から通学した。

 

思い返せば、学校が好きだったことはない。

しかし、鈴子先生は好きだった。

 

にしても、夢のような二週間は終わったのであった。

 

コロナは、たぶん、インフルよりキツイであろう。

ワクチンでさえも、きゃあああ、なんていう元気はなかったから。